IE80Sのレビューとか

1大特典付 Sennheiser(ゼンハイザー) IE80S カナル型イヤホン 直輸入品 価格：36504円（税込、送料無料) (2018/7/22時点)

実は持ってるSENNHEISERの定番イヤホン。DAPはZX300。ケーブルはonso_03でのバランスでのレビューとなります。

 ・質感とか

　ちょっと以前のIE80に比べて安っぽくなっちゃった感じですね。発表直後から言われていたことですが。まあ、イヤホンは実際着用しているところを自分で眺めるものではないとはいえ、所有感というか贅沢品だぞ、みたいな感覚がちょっと希薄な印象。

・装着感とか

　実に良いですね。ダイナミックドライバ1つなので軽くてコンパクト。デザインも丸くなった分耳に刺々しく当たる部分もなくなりましたし（以前のIE80ではこれがだめで購入に至らなかった）、この点は充分かと。

　イヤーピースは付属でも良いかと思いますが、Final Eタイプとかでより良い装着感を試すのもいいかと。

・音質とか

　ZX300は以前のドンシャリとしたAシリーズとかFシリーズよりはフラットだと思うのですが、ダイナミック型と合わせるとやはり低音が効いてきますね。IE80Sは低音ボリュームがあるので最大まで開くとかなりお腹にくる低音がでます。

　かと言って中高音がおざなりかと言うとそうでもなくて、こもらない程度には出ていると思います。とはいえ、マルチBA型やハイブリッド型、あるいはIE800のようなハイエンドのダイナミック型のような機種と比較するとかなわないのでそこを比較して「こもってる」と言われても……という感じでしょうか。解像度を求めるよりもリスニングの楽しみを感じるイヤホンだと思います。

　僕自身がアイマスを主体としたいわゆるアニソンを聴く人間なのですが、ボーカルが遠いといった印象もないですし、フルオーケストラの「こいかぜ」みたいな音数の多い楽曲も手堅く鳴らせる印象があります。個人的には「Honey Heartbeat」みたいなHIPHOPライクな曲が合うと思いますけどもね。

　以前のIE80だと低音特化型でインパクトの強い印象を多くの方がお持ちかと思うんですけど、それからかなりの年数が経ちまして、BA型もダイナミック型もそれぞれ進化をしていった中で、IE80Sという機種はどちらかと言うと中高音の通りを良くした感があって弱点の補正を行った感じというレビューをよく見かけますが、個人的にもそういう印象はあります。

　そこを悪く言ってしまうと「無個性化」と言えるかもしれませんが、私が試聴できる範囲の同価格帯と比較して劣る部分は特にあるとも思えません。リスニングを求める方、これからハイエンド沼へ自ら進もうかどうしようかという方には一本持っていて過不足ない商品だと思います。

・とはいえ

　リケーブルのコネクタが独自規格なのはなんとかならなかったのかな……とは思いますが、定番モデルだけあってローエンドからハイエンドまでケーブルは揃っているのが幸いと言えば幸い。