nickのその日その音アイマス暮らし

アイマス他ゲームとポータブルオーディオのブログ

NW-ZX300について今更あれこれ

考えてみればもう9ヶ月くらい使ってんだなぁと思ったのであれこれ思ったことを書いてみます。

 


 

 

・良いところ

 このDAPの良いところは手頃なサイズ感と4.4mmバランス接続の両立にあると思います。持った感じの手軽さはスペック以上に有ると思いますし、大型である4.4mmがこのサイズに収まっていることに所有感が満たされます。

 4.4mm対応のケーブルも以前は少なかったのですが、ZX300の発売以降かなり増えましたし、対応のDAP例えばAR-M200やFiio X7 MK2(AMPで対応)のように増えました。実際かなり売れているらしく、さすがは一応業界を牽引する立場のSONYだと言わざるを得ません。

 

 音質的には駆動力もそれなりにあり、バランス接続であれば上位機のWM1Aに迫る部分もあり、所謂「コスパが良い」製品と言えると思います。これはWM1Aや1Zでガラリと変わったSONYの高級志向DAPの方向性が後発のZX300にも反映されたものだと思うので、消費者としてはありがたいところです。

 

 DSEE HXといったウォークマンが長年培ってきたアップサンプリング技術なども合わさって、「一段上へ」を求める層、同じSONY製品でいうとAシリーズから更に上を求める人には充分に魅力を発揮しているし、僕もそこは気に入っています。

 

・イマイチなところ

 とはいえ、完全なものなど世の中ありえませんので、「これはちょっと……」なところを挙げていきたいとも思うんですよね。

 

 例えば、画面サイズ。実際に触れてみるとわかるんですが、ZX300は表面のガラス部分の下3分の1くらいは何もありません。画面表示はもちろん、タッチパネルとかもありません。フルサイズとは言いませんけど、もうちょっと画面表示大きくても良いよなあと思ってしまいます。まあ、頻繁に見ないという人は気にならない部分ではありますけど。

 

 他には、物理キーの配置があります。

 ZX300には音量の上げ下げ、曲の再生/曲送り/曲戻し、電源ボタンがありますが、それらがすべて筐体の同じ側面に並んでいて、割と見分けがめんどくさいです。一応触れてわかるようにポッチが付いてたりするんですが、ケースを付けてしまうとちょっと押しづらいですね。分けても良かったんじゃないかな、と思います。上位機のWM1Aもほぼ同じ構成ですが、こちらは筐体が大きいぶんボタンも大きいのであまりそういった点は聞かれません。

 

 それと、これはZX300だけの話ではないんですが、SONYがZX300発売とほぼ同時期に配信した「Music Center」という楽曲管理ソフトがものすごく使いづらいです。

 Music Centerはそれまで同社の管理ソフトとして中核だった「Media go」のようにitunesライクな管理ソフトではなく、以前からのウォークマン愛用者にはおなじみの「X-アプリ」に近い操作性ですが、なぜ今ごろになって昔から使いづらいと評判の良くなかったX-アプリ調のソフトを使えというのかさっぱり理解できません。せめてもう少し挙動が軽いとか、Moraとの連動が良いとかならわかるんですけど、どちらもMedia goの方が良かったと思います(今はMedia goは完全に切り捨てられているのでMoraと連動してませんけど)

 無料のソフトに文句言うな、という部分もありますけど、PSPの頃から地道に育てて、かつてはitunes劣化コピーだとか糞味噌だったけども、ここ数年は割と操作性も良くなったMedia goを切り捨ててこの体たらくはちょっとなぁ……と思います。嫌なら使うなよ、と言われればその通りで僕は今はMusicbeeを使っています。

 

・ところで、これは俺だけか?

 まあ、何はともあれ、DAP業界においてはかなりのヒット商品であるZX300ですが、実は僕はすでに2回修理に出しています。しかも2回とも基盤交換なので、いわゆる「ハズレ個体」ということは無いと思うんですけどね。「お前の使い方が悪い」って言われそうですが、特に筐体の損傷とかでなく、電源入れたら起動しなくなるというありがちな故障(無償修理範囲内でした)なので正直うーん、と思います。いやこれは僕がレアケースを引いているだけなのかもしれませんが。保証期間が切れた後がちょっと恐いですね。

 

なんてことで買い替えを若干検討しています。というか割とマジで検討しています。いや、いい商品だとは思うので、皆さん、購入時には長期保証に入っておきましょう。中価格帯とは言え、かつては高価格帯と言えるお値段ですし決して安い商品ではないので。